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曳き綱が道幅いっぱいに張られる。曳き子連が綱につく。鳶頭の木遣りが始まる。山車正面からバチ音も晴れやかに囃子が流れる。曲目は屋台、天狐が舞う。と同時に拍子木が二つ。曳く人と見ている人から歓声があがる。
ギッギィーと山車がゆっくりと重々しく動き出す。山車の曳き初めだ。 |
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山車の曳き廻しの先頭は露払いで、町の若旦那衆の姿が目につく、他町の会所や山車へのあいさつが主な仕事だ。次に鳶職の金棒。つづいて江戸情緒たっぷりの娘達の手古舞だ。吉原つなぎの着物に緋ちりめんの片肌を三枚、五枚とぬぐ。たっつけ袴をはき、名入りの提灯と金棒をもつ。
一年に一度、小江戸町娘の晴れ姿だ。
その後は半纒に鈴だすき、背中の花笠も可愛い小若連。
近くで一の拍子木を首からさげているのが山車運行責任者。山車の進退、曳き回しは一の拍子木の合図で決まるしきたりだ。
山車に近い元綱のほうは揃いの衣装の若衆たちが気勢をあげている。山車まわりは鳶職が固め、二の拍子木で合図をしているのが鳶頭。一つの山車を総勢二百名近くの人で動かしているわけだ。
山車の曳き廻しは曳き綱の他に、曲り角ではキリンの助けをかりる。これは川越まつりの見せ場の一つだが、山車が大きく揺れ不安定になるので近くでの見物はご注意を。 |
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| 川越まつりのクライマックス・最大の見どころは曳っかわせである。山車が四ッ角などで他の山車と出会うと、お互いに正面を向け合って囃子の打ち合いをする。山車の廻り舞台はこの為に工夫された構造だ。 |
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一ヵ所に数台の山車がせり合って曳っかわせをするとき、それぞれの山車が前後左右にクルリクルリと廻転する様は実に見事。曳っかわせの囃子に勝ち負けがあるわけではないのだが、急テンポの曲が入り乱れ、曳き子や観衆の声援が飛びかい、川越まつりは一気にスパーク、最高潮に達する。
とくに夜間は提灯の光に映えて一段ときらびやかな山車がくりひろげる曳っかわせは見物である。→■川越まつりの歴史 |
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